不動産の登記簿謄本を取りたいけど、どうやって取るの?
法務局は不便なところにあるし、直接行く時間がない。
ネットからすぐに不動産の登記簿謄本を確認したい!
そんな風に感じてはいないでしょうか?
不動産の権利状況を見るために登記簿謄本(登記事項証明書)を取るのに慣れている人はあまり多くありません。
市区町村の役所・役場に行っても登記簿謄本を取ることはできないので「困った」「面倒くさい」と思うことも多いです。
そのためこの記事では、初めて不動産の登記簿謄本を確認する人でも分かりやすく手続きができるよう、ネットだけで不動産の登記簿謄本を確認する方法の手順について画像付きで分かりやすく解説していきます。
この記事を読むことで、急に不動産を相続した人でも今すぐネットで不動産の登記簿謄本を確認することができ、相続手続きを進めていくことができるようになりますよ。
ネットで不動産の登記簿謄本を確認するのが一番安い
不動産の登記簿謄本(登記事項証明書)は以下の4つの方法で見ることができます。
登記簿謄本を確認する方法 | ||
方法 | 形式 | 費用 |
ネットで請求して、
すぐにPDFで見る |
PDFファイル | 1通332円 |
ネットで請求して、
後で法務局で受け取る |
紙
(登記簿謄本・登記事項証明書) |
1通480円 |
ネットで請求して、
法務局から郵送してもらう |
紙
(登記簿謄本・登記事項証明書) |
1通500円 |
法務局窓口で請求して、
その場で受け取る |
紙
(登記簿謄本・登記事項証明書) |
1通600円 |
ネットで請求してPDFで見るのが一番早く、一番安いです。
ここからは、「ネットで請求し、すぐにPDFで見る」具体的な手順について説明していきます。
ネットで不動産の登記簿謄本を見る手順
ネットで土地・建物の登記簿謄本を請求し、PDFファイルを見るためには以下のものが必要です。
ネットで土地・建物の登記簿謄本を確認するのに必要なもの |
|
この2つがあればすぐに土地・建物の登記簿謄本を確認することができます。
具体的には「登記情報提供サービス」で以下のような手順を行います。
- 一時利用申し込み
- メールを受信して本登録
- ログインする
- 不動産請求で土地・建物の情報を入力
- クレジットカードで費用を支払う
- マイページで「表示・保存」する
この手順について1つずつ解説していきますね。
「登記情報提供サービス」は平日午前8時30分~午後9時まで利用できます。
時間外の利用はできませんので注意。
一時利用申し込み
まず「登記情報提供サービス」の一時利用利用申込にアクセスします。
利用にあたっての約款の中身をチェックして、「同意する」ボタンをクリックします。
次の一時利用者登録画面で、以下の情報を設定します。
|
入力後に確認画面が出るので、間違えなければ「登録」ボタンを押します。
メールを受信して本登録
一時利用者登録が終わるとメールアドレスに以下のような「仮登録確認メール」が届きますので、URLをクリックして本登録を完了してください。
ログインに使う「お客様ID番号」もメールに載っています。
URLをクリックすると本登録が完了するので、続いてログインをしましょう。
ログインする
ログイン画面では、
|
を入力してログインします。
不動産請求に土地・建物の情報を入力
ログインすると「マイページ」が表示されますので、「不動産請求」に移動します。
不動産請求の画面になったら、以下のように情報を入力します。
入力箇所 | 入力する内容 |
請求方法 | 「所在指定」のまま |
種別 | 「土地」「建物」確認したい方を選ぶ |
所在 | 「都道府県」を選び、
「所在選択」ボタンから「市区町村」「○○丁目」までを順番に選ぶ |
地番・家屋番号 | 土地は地番、建物は家屋番号を入力する |
請求事項の種類 | 「全部事項」のまま |
共同担保目録・信託目録 | 「要」か「要(現在○○)」を選ぶ |
「所在」と「地番・家屋番号」は、調べたい不動産に関する「固定資産税納税通知書」に載っています。
納税通知書が手元に無い場合は、市役所の税務課などで「名寄帳(なよせちょう)」を取得すると書いてあります。
実際の入力画面、入力箇所は以下のような感じです。
入力をしたら、取得する土地・建物にチェックを入れて「請求」ボタンを押します。
クレジットカードで費用を支払う
請求金額はクレジットカードで支払う必要があるので、画面の指示通りにクレジットカード情報を入力して決済してください。
マイページで「表示・保存」する
マイページに戻ると、請求した土地・建物の情報がリストにありますので、チェックして「表示・保存」ボタンを押します。
PDFファイルを見るだけでなく、保存しておくこともできますので忘れずに保存をしておきましょう。
登記情報提供サービスで取得できるPDFファイルの見本は、以下のリンク先で公開されていますよ。
不動産の登記簿謄本をネットで見る手順まとめ
不動産の登記簿謄本の内容はネットからすぐに見ることができます。
紙で登記事項証明書をもらうよりも費用も安いので、提出を求められている場合でなければネットから見るのがおすすめです。
ネットで不動産の登記簿謄本を見るには、以下の2つのものが必要。
ネットで土地・建物の登記簿謄本を確認するのに必要なもの |
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ネットで不動産の登記簿謄本を見るには、「登記情報提供サービス」を使います。
一時利用申込をすることですぐに登記情報を見ることが可能になってます。
登記情報を見れば
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といったことが分かるので、今後の不動産に関してどんな手続きが必要なのかが分かります。
相続した不動産が売れるのかどうか、不動産をどうやって遺産分割するのかを確認・決定するために土地・建物の現在の状況を素早くチェックしましょう!